アルパインクライミング(唐沢岳 幕岩)

概要
(参考文献)
山嶺登高会 会報「山嶺」  No.6 唐沢岳特集号
山と渓谷社・編 アルパインクライミング・ルート集
日本登山体系 7 槍ヶ岳・穂高岳 白水社  

葛温泉から北鎌尾根に向かうアプローチの途中上、゛ロック・フイル・高瀬ダム゛の下に高瀬川右岸より流れ込む「カラ沢」を登りつめた源頭部に展開する岸壁が唐沢岳・幕岩である。

唐沢岳をめぐる沢は大別すると北面のカラ沢、南面の一の沢、東面の野口沢、北東面のヨタ沢があげられる。東面から北面にかけての沢はどれも大きな滝や岸壁をかかえ、北面の暗さも手伝ってか、沢特有の陰湿さもあり、迫力にとんでいる。南面では一の沢に合流する支沢しかなく、大きなものでは頂上岸壁につきあげている沢一本しかない。

唐沢岳(2632メートル)は高瀬川をはさみ後立山連峰の烏帽子岳や不動岳と対峙している。

アプローチのポイント
「金時の滝」
①滝の左手にある脆くガレた急峻なガリーを登って滝上にに出る。
 私は、このアプローチ(特に帰路の下り)は、あまり好きではありません。
 ☆危険ですが、時間は短縮されます。

②左岸の尾根の高巻き道
 ☆時間はかかりますが、少し道の悪い登山道です。
 ☆トラバースに移る地点が判り難い。(トラバース地点を見失い道に迷ったことがあります)

ベース
「大町の宿」が快適です。

画像


☆ふみ跡がたくさんありますが、クライマーなら迷わないはずです。
☆正面壁へのアプローチは、若干注意が必要です。

1.正面壁 大凹角ルート
 入山日の、あまった時間を使って2回登りました。
 スッキリとした岩のピッチは非常に短いため、草付スラブクライミングのようなルートです。
 草付スラブクライミングの箇所で滑ったらかなり危険です。
 最上部は、右稜山嶺ルートの方が快適です。

☆正面壁が目的のクライマーは、入山初日に正面壁 大凹角ルートを登り、右稜下降ルートの上部を偵察しておくことをお奨めします。
右稜下降ルートは、慣れていれば「夜間」でも安心して下降できます。
  上部のトラバースバンドから西壁ルンゼルートの最上部の沢状を下るふみ跡とドーム壁
  の頭の下降ポイント付近で迷わないようにしてください。
  何回も登っている私も久しぶりに正面壁をクライミングした後、下降地点を錯覚して
  唐沢岳頂上を目指してしまった経験があります。 

2.左岸壁 S字状ルート(.迷い迷い登ったルートライン)
 S字トラバースルート~中央カンテ畠山ルート(オリジナルライン)

下部は、登山道みたいなルートでしたが、探検隊みたいな気分を味わいました。
上部は、正規ラインを登る予定でしたが、「枯木のテラス」が判らずスラブを登り過ぎてしまい
「大広間」テラスにたどり着いてしまつたため、上部は畠山オリジナルルートを登りました。

☆最上部のブッシュ帯は、かなりスリリングで危険なクライミングでした。

☆幕岩正面壁中央カンテ 畠山ルート
 山嶺登高会 会報「山嶺」  No.6 唐沢岳特集号 他会の記録(抜粋)
 グループ・ド・コルデの初登攀記録
第1回試登
 1967年5月4日(晴)
第2回試登
1967年6月29日~7月1日
 第3回試登(事故発生)
1967年7月12日~7月13日
第4回試登(ケルン建立)
1967年8月13日~8月16日
 完登
 1967年10月7日~11日
 高沢、池田、田原

3.正面壁 山嶺ルート
 下部壁にある顕著なジェードルからハングを超え、上部壁の中央にある白い三角形状を登るフリークライミングの要素の多い幕岩正面壁の初登ルート

 私は、雨上がりの午後に取付きました。
 第1ハングのところは強烈なシャワークライミングの人工登攀となりました。
 スラブと小ハングスラブと快適なクライミングで中央バンドでビバークとなりました。
 翌日は、大雨のため上部壁は断念し、中央バンドをトラバース(かなり広い登山道みたい)し、 雨の中、右稜を下降しました。

4.中央カンテ 畠山直上ルート
 3回目の唐沢岳・幕岩訪問のとき登りました。
 フリークライミングを本格的に始めていましたので、限りなくフリークライミングしました。
 上部は、少しルートを間違えたためハング帯の強引な木登りとなりました。
 ☆豪快で快適なフリークライミングを味わえるはずです。
 ☆比較的大きな壁のため、体力も必要です。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック